広報誌「林檎の森」
イキイキ食のおはなし

小松菜−カルシウムたっぷりの頼れる野菜

小松菜 昨年の秋の終わりごろ、知人から小松菜の種をもらいました。ベランダでも育つというので、少し大きめのプランターにパラパラとまいてみたら、じきに元気のいい芽がぎっしりと出て、小さな葉もつき始めました。
 「少しずつ間引いてね。抜いた葉はそのまま食べられるわよ」と言うので、サラダにしたら、青菜らしい香りがして、柔らかくて本当においしい。毎日のように「もう少し」「もう少し」といって間引いていたら、プランターの中は土ばかりになってしまいました。
 小松菜はアクが少ないので食べやすく、しかも栄養豊富なところが魅力的な野菜です。まず、カルシウムが豊富なこと。同じ青菜でカルシウムが多いといわれているホウレンソウの3倍以上、チンゲンサイの約2倍の量です。カルシウムは骨や歯を丈夫にし、イライラを静めます。牛乳はちょっと苦手というお年寄りには、小松菜のおひたしをすすめてみてはいかがでしょう。
 また、十分に含まれているβ-カロテンとビタミンCは粘膜を強くし、体内の免疫力を高めるので風邪の予防にはもってこいです。さらにビタミンEが多いのも特徴で、これらの三つのビタミンは、若さを保つ三大ビタミンといわれています。
 ビタミンCは、ゆでると水中に溶け出して壊れやすいのですが、小松菜は生でも食べられるので大丈夫。一方、油と一緒にいためれば、β-カロテンの吸収率がぐんと上がります。小松菜は生でよし、いためてよしの頼りがいのある野菜です。
 小松菜の名は江戸時代に小松川で取れたことに由来するそうですが、「雪菜」「冬菜」「寒菜」という風流な別名もあります。栄養たっぷりの小松菜をぜひ活用したいものです。

栄養の比較(可食部100gあたり)
 
カルシウム(mg)
β-カロテン(μg)
ビタミンC(mg)
ビタミンE(mg)
小松菜(葉/生)
170
3100
39
0.9
小松菜(葉/ゆで)
150
3100
21
1.5
ホウレンソウ(葉/生)
49
4200
35
2.1
ホウレンソウ(葉/ゆで)
69
5400
19
2.7
チンゲンサイ(葉/生)
100
2000
24
0.7
チンゲンサイ(葉/ゆで)
120
2600
15
0.9
出典:『五訂増補食品成分表2006』女子栄養大学出版部

小松菜の春巻き
(4人前 364kcal)


【材料】
・小松菜…300g
・ニンジン…1/4本(50g)
・ゆでタケノコ…50g
・豚ロース肉(薄切り)…100g
・春雨…30g
・ショウガ(みじん切り)…小さじ1
・サラダ油…大さじ1と1/2
・春巻きの皮…1袋(10枚)
・小麦粉…大さじ1
・水…大さじ1
・揚げ油
A
・しょうゆ…大さじ1
・オイスターソース…大さじ1

【作り方】(調理時間25分)
(1)小松菜は3cm長さに切る。ニンジン、タケノコは3cm長さの千切り、豚肉は3〜4cm長さの細切りにする。
(2)春雨は5cm長さにはさみで切り、ぬるま湯に浸して戻す。
(3)フライパンに油大さじ1を熱し、小松菜をいためて取り出す。油大さじ1/2を足して、ショウガ、豚肉、ニンジン、タケノコをいため、小松菜、春雨、Aを加えて混ぜる。
(4)春巻きの皮に(3)を載せ、細長く包んで、巻き終わりに水で溶いた小麦粉をつけてとじる。
(5)揚げ油を中温(170℃)に熱して、きつね色に揚げる。


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