広報誌「林檎の森」
イキイキ食のおはなし
エッセイスト 神山真理

モヤシ−「もやしっ子」ばんざい

モヤシ 生白くて弱々しい子どもを「もやしっ子」なんて呼ぶことから、モヤシにはあまり栄養がないのでは、と思われがちですが、これが意外に栄養価の高い野菜なのです。
 そもそもモヤシは、タンパク質をたっぷり含む豆から発芽した双葉と白い胚(はい)軸の部分。ですから、良質のタンパク質を含んでいるのもうなずけます。さらに豆の状態では含まれていなかったビタミンCや消化酵素のアミラーゼが、モヤシとして発芽するときに急増します。
 特に注目したいのがビタミンC。その含有量はニンジン、レタスの約2倍もあります。ビタミンCは体の免疫力を高めるため風邪やがんの予防に役立ち、美しい素肌を取り戻してくれます。アミラーゼは疲れた胃腸の働きを活発にして食欲を回復します。
 さらにカルシウム、鉄などのミネラルが体の機能を調整するのに役立ちます。大腸を掃除してくれる食物繊維もたっぷり。このようにモヤシは見かけとは裏腹に、栄養の詰まった頼りになる野菜です。しかも大量生産できるため、価格が安く安定しているのはうれしい限りです。
 ところで、私たちがよく店頭で見かけるのはブラックマッペという品種ですが、韓国料理に使われる大豆モヤシは豆がついており、さらにタンパク質が豊富です。
 上手な調理のコツは、熱に弱いビタミンCを壊さないために、加熱し過ぎないこと。ゆでるのもいためるのも、さっと手早くしましょう。まだバリバリ感があるくらいがおいしくて、栄養的にもベストです。

タンパク質・ビタミンCの含有量(可食部100g当たり)
 
タンパク質
ビタミンC
大豆モヤシ(生)
3.7g
5mg
ブラックマッペモヤシ(生)
2.0g
11mg
ニンジン(根・皮付き 生)
0.6g
4mg
レタス(結球葉 生)
0.6g
5mg
出典:『五訂増補食品成分表2006』女子栄養大学出版部

提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範

豚肉とモヤシの蒸しもの
(1人前 349kcal)

材料(2人分)
・豚ばら肉(薄切り)…150g
・酒…大さじ2
・ショウガ汁…小さじ1
・モヤシ…1/2袋(150g)
・万能ネギ…2〜3本
・ポン酢しょうゆ…大さじ4
・ラー油…適量

作り方
(1)豚ばら肉は5cm長さに切り、酒とショウガ汁をまぶす。
(2)盛り皿にモヤシを敷いて(1)を並べ、ラップをして電子レンジで約4分30秒加熱する。
(3)万能ネギは3cm長さに切る。
(4)皿に出た水分は捨てて(3)を散らし、 ポン酢しょうゆとラー油をかける。


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